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【薬剤師のスキルアップと生涯学習】薬学ゼミナール生涯学習センター

2014年7月23日 (水)

“スキルミックス薬剤師”を養成

 薬学ゼミナール生涯学習センターは、「未病」「症候診断」「在宅医療」「緩和ケア」の四つのテーマを中心に生涯学習プログラムを提供し、チーム医療における多職種連携で職能を発揮できる“スキルミックス薬剤師”をサポートする。実施会場から全国の薬ゼミ教室へのライブ配信による講義を開始し、知識習得に前向きな地域の薬剤師が気軽に受講できる環境を構築した。薬剤師国家試験予備校として培ってきた実績を生かし、薬剤師の能力開発を長期にわたって支援していく。

 薬学ゼミナール生涯学習センターは、2010年に薬剤師認定制度認証機構から「生涯研修プロバイダー」の認証を取得。今年4月には、生涯学習プロバイダーとして非営利・独立性を図るため、学校法人医学アカデミーから独立し、新たなスタートを切った。薬剤師が受講するにあたって負担が少ない実施形式として、生涯学習を実施する会場から、全国の薬ゼミ教室6会場にライブ配信する講座を開講し、学習機会の増加につなげている。

 薬剤師の医療への参画が期待される中で、同センターが目指すべき姿として提唱するのが、「スキルミックス薬剤師」。薬剤師業務だけで自己完結させるのではなく、患者の病態、生活背景などを理解した上で薬物療法、栄養、どの医師に診てもらえばいいかなどの相談に対応できる、地域に必要とされる薬剤師だ。

 生涯学習講座では、「未病」「症候診断」「在宅医療」「緩和ケア」の4テーマを主眼に、新人から経験豊富な薬剤師のそれぞれに、「ベースアップコース」「アドバンストコース」「スキルアップコース」の3コースを用意した。第2段階のアドバンストコースでは、臨床医を講師に招き、臨床的視点を学ぶ機会や、薬剤師同士の意見交換の場を提供する。

 最終段階のスキルアップコースでは、アドバンストコースで身につけた臨床的な思考回路をもとに、幅広い見識を身につけられるようにする。医療や治療から思考するのではなく、患者が抱えている問題に気づき、具体的な方策を提案するというもの。患者や他の医療職種との円滑な関係を築くためのコミュニケーション能力も養成し、スキルミックス薬剤師に必要なスキル獲得をサポートする。

 患者の声や身体所見から適切な対応を考える「症候診断」の講座は、患者中心の医療における薬剤師の役割を想定している。来局者の主訴を聞き、薬剤師がどう対応するかをケーススタディとして映像化し、適切な病歴聴取や受診推奨を実践する上での学習コンテンツとして活用している。

木暮氏

木暮氏

 薬ゼミ学長で生涯学習センター長を務める木暮喜久子氏は、「患者の症状から疾患を判断し、すぐに医療機関への受診を促すべきか、薬を渡し、明日になっても改善がなければ受診することを促すべきか、薬を渡し、数日様子を見ても改善がなければ受診を促すべきかを助言することが求められている」と指摘。治療を行うのは医師としながらも、重篤な患者を見逃さないためには、薬剤師は患者の体に触れて、症状の把握や疾患及び副作用の早期発見につなげるフィジカルアセスメントの技能・知識が必要になるとの考えを示す。

 また、今年4月に薬局等で自己採血した検体を測定する場合に、衛生検査所としての登録が不要となる制度改正が行われたのを受け、今月末に臨床検査技師が講演し、薬剤師であれば知っておくべき情報や、今後未病領域に薬局としてどう対応していくべきかを考える機会を提供。薬剤師を取り巻く環境が変化する中、最新の制度の動きも先取りしている。

 薬剤師国試予備校で高い実績があり、これまで2万人もの薬剤師を社会に送り出してきた。木暮氏は、「薬剤師をつくる学校としての責任」を強調。医療人として必要な「問題解決力」や「考える力」を育てる姿勢は、薬ゼミで学び、薬剤師になった後、生涯学習を受講する若手薬剤師が増加しているところに現れている。他の生涯学習教育プロバイダーに比べ、若手薬剤師の比率が高い。

 木暮氏は、「前向きな薬剤師一人ひとりを次のステップへとスキルアップさせていきたい」と述べ、医療現場や在宅で活躍するためのサポートに力を入れる考えだ。

一般社団法人 薬学ゼミナール生涯学習センター
http://www.yakuzemi-shougai.jp/




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