岡山大学病院は今年5月から院外処方箋への検査値の表示を開始した。13項目の検査値を開示することによって、副作用の早期発見や、肝機能や腎機能に応じた投与量の適正化などの役割を今まで以上に、薬局薬剤師に果たしてもらいたい考え。昨年10月から同様の取り組みを開始した京都大学病院の方式を踏襲した。ほかにも複数の大学病院が開始に向けた準備や検討を進めており、院外処方箋への検査値表示は今後さらに各地に広がる見通しだ。
同院薬剤部は以前から、がん患者を対象に検査値を薬局薬剤師に開示したい意向を持っていた。京都大学病院の取り組みをきっかけに本格的な検討を開始。今春の院内システム更新に合わせて機能を追加し、院内の合意を得て今年5月7日から実施に踏み切った。
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