文部科学省の科学技術・学術審議会学術分科会は、「わが国の学術研究の振興と科研費改革について」の提言を中間的にまとめた。唯一の公的研究費である科研費について、基盤的経費と競争的資金の両面で大学の研究を支えるという“デュアルサポートシステムの再構築を図ることが必要”とし、大規模科研費の審査、評価の見直しを検討することや国際ネットワークの形成等を提言した。
同分科会は、「日本の学術研究の競争力が危機的状況にある」との認識のもと、イノベーションを生み出して世界で存在感を発揮するためには、「研究者の自由な発想に基づく学術研究の推進が不可欠」とし、人材育成の役割も果たしていると強調。科研費をはじめとする競争的資金について、「学術研究の多様性と研究を通じた人材育成の両方の観点に留意することが強く求められる」とした。
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