◆現在、厚生労働省は、肉腫やメラノーマなど希少癌の医療や支援のあり方をめぐって検討を進めている。欧州では「年間人口10万人当たり6人未満」に発症する癌種と定義されている。患者の少なさゆえ、有効な診断や治療が確立していないのが特徴だ
◆そのような中、昨年6月に開設した国立がん研究センターの「希少がんホットライン」に注目が集まる。患者の心理的ケアや治療の手助けを行う電話相談サービスで、既に国外を含め1200件以上の相談が寄せられた
◆ホットラインは、患者のニーズと医療者側の情報をマッチングさせ、次のステップに患者をつなげる役割を担っている。同センターでは、今後、電話相談のプロトコールを作成すると共に、院外ネットワークと連携を強化し、患者に適切な医療機関を紹介する仕組みを構築したい考えだ
◆希少癌のキーは、医療の均てん化と集約化のバランスにある。ホットラインを中心としたインフラ整備を進め、患者が地域社会で安心して治療を受けられる体制がいち早く望まれる。
「希少がんホットライン」を中心に
2015年04月27日 (月)
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