◆昨年9月に東京代々木公園を中心に162人の感染者が出たデング熱。ヤブ蚊属のヒトスジシマカが媒介する感染症として、大きく注目を浴びた。厚生労働省は、その予防指針をまとめ、今月から全国の自治体と連携し幼虫の駆除などの対応に当たるようだ
◆日本医学会総会の市民公開講座でデング熱感染症について講演した国立感染症研究所の高崎智彦医師によると、デング熱は昨年、台湾では1万6765人の感染者が発生し、このうち出血熱として重症化したものが39例あり、そのうち20例が死亡したという
◆高崎氏は、解熱の時期に血漿漏出や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し、死に至ることもあることを紹介。夏場に発熱、関節痛、発疹などデング熱感染が疑われる症状が出た場合は放置せず、医療機関を受診することが大切と訴えた
◆現在、デング熱にはワクチンも治療薬も存在しない。唯一の予防法は蚊に刺されないことだ。忌避剤や殺虫剤を販売する薬局店頭でも、早期のデング熱対策情報の収集が必要になろう。
今年もデング熱対策を
2015年04月24日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿