一般財団法人阪大微生物病研究会は、鼻から投与する不活化インフルエンザワクチンの第I相臨床試験を年内に開始する計画だ。国内インフルエンザワクチン市場の競争激化が見込まれる中、特徴のあるワクチンを開発し、競争力を高める。順調に開発が進めば2018年、19年頃に上市できる見通し。9日に大阪市内で開いた記者懇談会で、阪大微研会理事長の山西弘一氏が展望を語った。
経鼻インフルエンザワクチンの中でも、生ワクチンを使うものは既に海外で使用されている。国内では現在、注射剤しか承認されていないが、アストラゼネカが現在、生ワクチンを使った経鼻インフルエンザワクチンの国内第III相臨床試験を実施中だ。不活化ワクチンを使うものは世界でもまだ上市されておらず、開発に成功すれば競争力のあるワクチンになる。
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