◆米国を参考に日本の病院薬剤師は、中央業務の効率化と医薬品使用の適正化に今以上に力を入れるべきではないか――。先の日本医薬品情報学会総会・学術大会で講演した岩澤真紀子氏(北里大学薬学部)の発言が印象的だった
◆日本の病院薬剤師は入院時の持参薬確認や服薬指導など個々の患者に関する業務にマンパワーを費やす傾向が強い。米国に比べ院内全体での医薬品使用の適正化などは遅れており、推進する余地があるという
◆医薬品使用の適正化としては、ガイドラインやプロトコルの整備に加えて医薬品使用評価(MUE)の実施が重要だ。MUEとは医薬品使用の各過程を評価し、改善することに焦点を置いた行動改善の手法。米国では多くの病院が実践している
◆副作用のリスクが高い薬剤、処方頻度が高い薬剤、高価な薬剤などを対象に様々な調査を実施。最適な薬物治療の推進や医療安全の向上、コスト削減など様々な目的で活用できる。日本でも導入事例を耳にするが、未実施の病院は一度、導入を検討してみてはどうだろう。
医薬品使用評価の実施が重要
2015年07月15日 (水)
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