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「時と共に消費者は変わる」

2007年09月28日 (金)

◆大阪でも有数の商店街・千林商店街(大阪市旭区)に1957年9月、一軒の薬局がオープンした。その店舗は「主婦の店・ダイエー薬局」。その15年後には、小売業で売上高日本一の座に就いた「ダイエー」の第1号店である
◆開店後、周囲の薬局を巻き込んだ安売り合戦は今もなお商店街での語り草。その後、ダイエー自身は加工食品などまで取り扱い商品を広げ、米国流の仕組みを取り入れたスーパーに転換。ナショナルチェーンを目指していく。さらに、庶民に手の届かない牛肉の格安販売、メーカー希望小売価格を無視した電化製品の安売りで名を馳せた。創業者中内功氏は「価格決定権は消費者にある」と繰り返し、消費者の支持も得た
◆しかしバブルの崩壊、阪神大震災の影響を受けた90年代半ばからは、ダイエーの業績不振が際立つ。ついには産業再生機構を活用した再建を目指し、いまやライバルだったイオンの支援を得ながら業績回復を目指す
◆半世紀前に、このような姿が予想できただろうか。「時と共に消費者は変わる」。ダイエーの変化をみるにつけ、時代の変化を感じずにはいられない。



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