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◆暑さ寒さも彼岸まで。本当に言葉通りだ。お彼岸を過ぎてから、秋雨前線と共に大陸の寒気団が日本列島に流れ込んできた。9月中は「本当にこれで秋?」と思うほどの暑さだったが、先月終わりごろから、めっきり秋らしい気候となった
◆さて世間はどうか。1日から臨時国会が再開され、福田首相の所信表明が行われた。その評価はさておき、基本路線は安倍政権と同様のようだが、「イノベーション」との言葉は用いられず、いささか産業政策はトーンダウンしたかの思いはあるが、安倍政権の“お祭り騒ぎ”よりは落ち着いた感がある
◆片や、この秋から次期診療報酬改定議論が本格化する。今回は、来年度から始まる後期高齢者医療の診療報酬体系も焦点になる。また、社会保障費自然増2200億円削減は薬価改定を中心にということだが、高齢者の負担増凍結など、新たな財源議論にも目が離せない
◆本格的な“議論の秋”を迎え、国会も与野党対決ムードで、解散含みの議論が戦わされるだろう。うっかりすると、薬業界にも冬の寒気団が攻め寄せてくる。暖冬になるのか、寒い冬になるのか、予断を許さない状況だ。