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創薬研究に果たす基礎薬学の重要性

2015年10月14日 (水)

◆ノーベル医学生理学賞を有機化学者の大村智氏が受賞した。ゴルフ場の土から見出したエバーメクチンの誘導体が、途上国の人々に蔓延していたオンコセルカ症を劇的に減少させ、人類に多大な貢献をした。日本が得意とする天然物創薬が評価され、薬学の世界に大きな勇気を与えた
◆大村氏は薬学出身ではないが、有機化学者という薬学の本流を歩み、微生物からの創薬で時代を切り開いた。今回の受賞は、創薬研究への薬学の貢献がいかに大きいか、改めて関係者に教えてくれた
◆薬学教育6年制の現在、臨床薬剤師の輩出が目標とされているが、もう一つ薬学の大きな役割に創薬があることを忘れてはならない。その意味で、薬学部、薬科大学の全てに創薬コースが置かれていないのは、薬学を担う大学の最低限の務めを果たしているとは言えないのではないか
◆薬学部の中には研究室を設置していない大学もあるが、6年制の薬剤師養成もベースにはサイエンスが必須だ。ノーベル賞を機に、創薬研究に果たす基礎薬学の重要性を再確認したい。



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