天然薄荷の供給を行っている日本はっか工業組合は、今年で設立50周年を迎えたことを記念し、11月20日に都内で講演会と記念式典を催した。天然薄荷の供給は、国内栽培の停滞や薬価制度との関連など困難な状況に直面しているが、理事長の長岡良輔氏は式典で「今後も鋭意工夫を重ね、安定供給と品質確保に努めたい」と述べ、製薬企業などユーザーに理解を求めた。
同組合は1965年に創設され、わが国固有の植物である薄荷の製品開発と安定供給を推進してきた。天然薄荷は現在では、医薬品原料として外用消炎剤をはじめ胃腸薬、点眼薬などに広く用いられているほか、チューインガムなどの食品にも多用されるなど、国民の生活に広く定着している。
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