主要医薬品卸企業の2016年3月期中間決算がまとまり、各社とも増収増益を計上した。売上伸長は消費税仮需の反動からの回復のほか、C型肝炎治療薬をはじめとする新薬の伸長が主な要因である。特に、C型肝炎治療薬については根治するという特異性から通常の営業会計とは別に区分しているところもある。中間期増収増益となったが、今後、単品単価取引などの流通改善の実現を図りながら、控えている3年連続薬価改定への対応など残されている課題は多い。
通期業績予想では、メディパルホールディングスが初の3兆円台に到達する3兆0330億円、アルフレッサホールディングスは2兆5260億円、スズケンは2兆1573億円、東邦ホールディングスは1兆2500億円、バイタルケーエスケー・ホールディングスは6000億円を見込み、利益でも各社対前年比で大幅増を想定している。(表:当期業績と通期予想)
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