外資系製薬大手の2015年通期業績が出揃った。ほぼ各社が増収で着地し、前期苦戦したファイザーやメルク、イーライリリーなど米国勢の回復傾向が見られた。ただ、売上の伸び率を見ると、ギリアド・サイエンシズ社を除き一桁台と低成長時代に突入している(売上は為替影響除く)
ファイザー
ファイザーは、米ホスピーラ社の連結子会社化が寄与し、公表収益が6%増の488億ドルと主力品が特許切れ影響を受けて以降、初の増収となった。
イノベーティブ医薬品は19%増の267億ドル。肺炎球菌ワクチン「プレベナーファミリー」が46%増の62億ドルと大幅に伸びた。末梢性神経障害性疼痛治療薬「リリカ」が13%増の36億ドル、関節リウマチ治療薬「エンブレル」が1%増の33億ドル、勃起不全治療薬「バイアグラ」が10%増の12億ドルと拡大した。
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