厚生労働省は23日、癌や脳卒中などに罹患しても職場で適切な就業上の措置、治療への配慮を行い、治療と仕事が両立できるよう職場での取り組みをまとめた「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」を発表した。職場での研修による意識啓発や時間単位の休暇制度、時差出勤制度の検討など、両立を支援する環境整備を促している。
癌の治療技術の進歩により、5年相対生存率は1993~96年の53.2%から、2003~05年には58.6%に向上。既に癌は長く付き合う病気として、仕事をしながら治療を続けられる状況になってきたが、仕事上の理由で適切な治療を受けられなかったり、企業が職員の配置や雇用管理に苦慮するケースが見られていた。こうした中、癌などに罹患した労働者の治療と職場生活の両立への支援を行うため、企業が参考にできる取り組みをガイドラインとしてまとめた。
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