日本保険薬局協会(NPhA)の中村勝会長は4日、2016年度診療報酬改定などの現況を受けて、NPhAとしての考え方等を発表した。その中で、薬剤師の立場から見た今回の改定に関し、「地位向上や専門性の深掘りと共に、“かかりつけ薬剤師”として国民から指名される責任の重さと自覚が必要となる」と指摘。「自己研鑽に励み、国民からの期待、行政機関からの期待、医師からの期待、その他様々な期待に応えていくことが求められる」と述べた。
中村氏は16年度の診療報酬改定について、「“かかりつけ薬剤師”が定義されたことは画期的なこと」と強調。「国民にとって、処方箋薬・OTC薬・サプリメント・トクホ・機能性表示食品などの相談ができ、服薬状況等を一元的・継続的に把握できる“かかりつけ薬剤師・薬局”の存在は、生活の質の向上と安心感につながると思う。特に、健康サポート薬局で明示されていた“対物から対人”への流れは率先して取り組まなければならない」とし、「NPhA会員一同は、病に苦しむ患者さんのことを真摯に受け止め、24時間対応可能な体制を整え、地域医療連携を推進していく」との考えを示した。
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