TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【日本新薬】ニッチ市場標的に展開‐M&Aは柔軟に対応

2007年11月15日 (木)

関連検索: 日本新薬 ニッチ M&A 合併 メガファーマ

前川社長
前川社長

 日本新薬の前川重信社長は12日、中間決算説明会で会見し、国内医薬品メーカーの合併に関して「メガファーマと戦っていくメーカーと、ブティック型・専門店型メーカーの2極に分化しているのではないか」と現状を語った。

 前川社長は「(日本新薬は)後者を指向している」と強調。大型製品を上市するのでなく「30億円前後のヒットを打っていきたい。その上で50億円、70億円なども狙っていければいい」と述べ、例えば血液癌領域など市場が小さい領域には、売上の規模を追求するメガファーマは参入しづらいとし、そのようなニッチな市場で強みを発揮する考えを示した。

 ただ、「そういった指向をする中において、ケースバイケースで(M&Aも)当然考えている」とし、他社との合併を完全に否定するわけでなく、柔軟に対応する姿勢もあると説明した。

 現在のパイプラインについては概ね「それぞれ30億円前後の売上が見込める」と解説。大型化が期待できるものとして、骨髄異形成症候群を適応症とし、国内で第I相臨床試験段階にある「NS”17」(アザシチジン)は50億円の売上高が見込めると話した。また、肺高血圧症を適応症とし海外で第II相、国内で第I相段階にある「NS”304」は「オーファンだが高い薬価が期待できる」と期待を述べた。

 このほか、癌性疼痛を対象にした第III相臨床試験を国内で終え、追加臨床試験を実施中の非麻薬性経口鎮痛薬「NS”315」(塩酸トラマドール)は2008年8月に申請、10年4月の承認を見込んでいるとした。

 後発品の影響については、同社の製品はいずれも100億円未満の売り上げであるため、実際に後発品は登場しているものの、後発品メーカーはそれほど力を入れていないのではないかとし、「今のところ、そう大きな影響はない」と話した。

関連検索: 日本新薬 ニッチ M&A 合併 メガファーマ



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術