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【中外製薬】免疫分野の“シーズ探し”に本腰‐阪大と10年間の包括連携

2016年05月24日 (火)
握手する左から中外製薬永山会長と阪大西尾総長

握手する左から中外製薬永山会長と阪大西尾総長

 中外製薬と大阪大学は、先端的な免疫学研究にかかわる包括連携契約を結んだ。期間は2017年4月~27年3月の10年間。中外が、阪大の免疫学フロンティア研究センター(IFRec)が行う基礎研究に対して、年10億円の総額100億円を拠出する。IFRecが見出したアレルギー疾患や自己免疫疾患、癌などの免疫疾患に関連した新規創薬標的を対象に、両者で共同研究契約を結び、リード化合物を創出する。常時5~10件の共同研究を推進し、臨床応用のメドが立った段階で中外単独のプロジェクトとして開発を進める。創薬標的が枯渇する中、中外は大学の力を借りて“シーズ探し”に乗り出す。

 IFRecは、文部科学省が2007年度に開始した事業「世界トップレベル研究拠点プログラム」(WPI)に採択され、07年10月に阪大内に発足した研究拠点。世界的な免疫学者である審良静男教授を拠点長に、制御性T細胞の発見者坂口志文教授ら180人の研究者が在籍し、世界レベルの研究を進めている。


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