大阪医薬品協会は5月31日、総会後の理事会で2016、17年度の大薬協会長に土屋裕弘氏(田辺三菱製薬会長)が就くことを正式に承認した。副会長には次期会長予定の長谷川閑史氏(武田薬品会長)のほか、井上慶一氏(丸石製薬社長)、吉田逸郎氏(東和薬品社長)、パトリック・ジョンソン氏(日本イーライリリー社長)が就任した。
また、理事長の伊藤哲夫氏が5月31日付で退職し、常務理事の國枝卓氏が理事長に昇格することが承認された。新たな常務理事には田辺三菱製薬からの出向として山岸正文氏が就いた。山岸氏は田辺三菱製薬で創薬プロセス研究や品質保証などの業務に関わり、直近は理事CMC本部副本部長を務めていた。厚生労働省出身者が歴任してきた常務理事職に製薬会社の出向者が就くのは今回が初めて。
新会長になった土屋氏はあいさつし、「存在感のある大薬協にしていきたい。医薬品業界は内向きの産業。実態がいかに厳しいかを知ってもらうためにも、もっと外に向けて情報を発信する団体でありたい」などと抱負を語った。