持田製薬は10日から、尖圭コンジローマ治療薬「ベセルナクリーム5%」(一般名イミキモド)を新発売する。日本で尖圭コンジローマ治療薬が登場するのは初めて。
性感染症の一つである尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルスの感染で発症し、性器や肛門などに乳頭状・鶏冠状の病変を作る疾患。これまで国内では、外科治療による病変の除去しか治療方法がなく、尖圭コンジローマ治療薬の早期承認が待たれていた。
ベセルナクリームは、サイトカインの産生促進によるウイルス増殖抑制作用と細胞性免疫応答の賦活化によるウイルス感染細胞障害作用を示し、患者の持つウイルス感染防御機構を介して、病変を消失させると考えられている。
既に海外では「アルダーラ」の製品名で販売されており、1997年に米国で尖圭コンジローマの適応症で承認されて以来、75カ国以上で使われている。