安全性リスクによる新薬の開発中止が課題となる中、医薬品開発の成功確率を上げるためには、GLPに準拠した非臨床の安全性試験に入る前の化合物最適化段階までに、できる限り化合物の毒性を見極める開発戦略が必要とされている。1日に名古屋市で開催された日本毒性学会学術年会のワークショップでは、製薬企業の安全性研究所に所属する研究者がそれぞれの探索毒性評価戦略を紹介した。
製薬企業の新薬開発をめぐっては、できるだけ“早く、安く”化合物の開発方向性を見極めるのが肝要。探索安全性評価では、リード化合物を選択するスクリーニング、化合物の作用メカニズム特定、効率的な評価系の構築が求められる。第一三共安全性研究所の藤本和則氏は、「毒性リスクが低い臨床候補化合物を早期段階で取得していくことが大きな課題」と述べた。
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