
薬局と患者の双方に便利で使いやすい電子お薬手帳サービス「harmo」の本格展開を目指す
ソニーは7月26日、非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)と個人情報に配慮したクラウドシステムを用いた「医療・健康情報連携プラットフォーム」を事業化していくと発表した。ソニーでは2011年秋以降、同社開発の医療・健康情報連携プラットフォームが実社会の中で実効的に機能するかを、地域を限定して電子お薬手帳サービス「harmo(ハルモ)」を用いて試験サービスを行ってきたが、今後は「harmo」の利用料を月額徴収する形で、医療機関・調剤薬局に向けて本格的に展開していく考え。
電子お薬手帳サービス「harmo」は、電子化のメリットを最大限生かしながら、個人情報に配慮した仕組みを採用している。患者が1人1枚、専用カードを持つ仕組みを採用した電子お薬手帳であるため、スマートフォンを持たない患者や、乳幼児や高齢者であっても利用することができる。交通系や電子マネーで実績のある非接触ICカード技術FeliCaを用い、患者はカードをタブレットにタッチするという簡単な操作のみで、自らの薬の情報を医師、薬剤師等に伝えることができる。
カードタイプを採用することで、患者の持参率が大幅に向上し、お薬手帳への確実な記録ができるため、患者は薬剤師からより適切な服薬指導を受けられる。また、患者は専用カードに加えて、スマートフォンのアプリを併用することで、飲み忘れ防止アラームの設定や服用履歴の管理、ジェネリック医薬品を希望する旨の表明、アレルギーの記録等が可能。
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