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「ベンチャーキャピタル」の活用

2016年08月08日 (月)

◆製薬各社の会見でよく耳にする「選択と集中」。注力分野ではない開発品などの権利を他社に譲渡し、その分の資本を重点疾患領域に投入する戦略のことだ。大手を筆頭に、贅肉をそぎ落としスリム化を図ることで資源配分を見直すことが一つの流れになっている
◆その受け皿となる譲渡先が同業他社ではなく、「ベンチャーキャピタル」と呼ばれる投資ファンドなどによって設立された新会社に開発品が導出されるケースが出てきている
◆米国をはじめ海外では活発に行われているようだが、内資系でも武田薬品が3月に腹圧性尿弛緩治療薬候補を投資ファンドによって設立されたベンチャーに導出。直近ではMeiji Seika ファルマが多発性硬化症の治療薬候補を、産業革新機構と投資ファンド4社による資金調達で設立された「キュラディムファーマ」に導出している
◆新会社への譲渡のメリットとして、既に複数の開発品を持っている企業への導出と比べ、上市の可能性が高まるとの考えで、日本でも一つのモデルケースになるかもしれない。



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