15日に第198回研究会 医療・医薬品情報研究会

2016年09月05日 (月)

 2016年度診療報酬改定の基本的視点として「地域包括ケアの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点」が重点課題として示されました。医療の急激な進展に伴い、医療従事者が協働し、患者中心の医療を実践するチーム医療の重要性が大きなテーマとなっています。厚労省に設置された「チーム医療推進に関する検討会」報告書(平成22年3月19日)を踏まえて、医政局長通知が出され、その中で「チーム医療において薬剤の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益である」と明記され、「医療の質の向上及び医療安全の確保の観点から、チーム医療において薬剤の専門家である薬剤師が主体的に薬物療法に参加することが非常に有益である」と明記されています。

 今回、講師をお願した孫正孝氏が所属する(株)ファーマシ―では業界に先駆けて在宅医療への取り組みを積極的に行ってきました。処方提案・在宅版CDTMの実践・カンファレンスへの参加など、そこには医政局長通知にあるチーム医療で必要とされる薬剤師の姿があります。また、「厚生労働省チーム医療実証事業への参画」など、先進的な取り組みは2012年11月15日NHKニュース「おはよう日本」でも在宅医療への取り組みが「変わる薬剤師< 地域医療で新たな役割」として放映されました。これら地域を動かした在宅医療チームのマネージメントを推進した孫氏、当初は在宅医療専門診療所を開業する医師から24時間・365日体制で連携を提案され、悩んだ末、「社員に24時間・365日体制に賛成か反対かを問うた時は驚きだった」と言います。全員が賛成で反対する仲間はいなかったのです。反対されたら在宅医療は止めようと思い詰めていたそうです。

 ゼロから始めた在宅医療、試行錯誤を重ねながら多職種連携やシステムを軌道に乗せ、薬剤師が関わることで地域の在宅医療は質も安全性も向上し医師・看護師・ケアマネの負担軽減にも寄与しているのです。在宅医療に大きく舵が切られた医療環境、在宅医療に一歩を踏み出すためには?薬剤師が関わる有益性は?医療チームからの評価は?研究会に参加されて具体的な方策をお聞きください。皆様のご参加をお待ちしています。乞うご期待!!

日時

平成28年9月15日(木)15:00~17:00

会場

薬学ゼミナール「お茶の水教室」(添付地図参照
東京都千代田区神田駿河台2-1-14 ヒルクレストお茶の水3階

演題

地域包括ケアにおける薬局・薬剤師の役割
~地域を動かした在宅医療チームと在宅支援薬局~

講師

孫 尚孝氏
(株)ファーマシィ 医薬連携部部長

参加費

会員(無料)、非会員:当日参加(3,000円)、学生:無料


*出欠連絡:(n_mizuno@ivory.plala.or.jp)まで!
 会員の代理参加が出来ますのでご利用ください。
*当日の連絡先:水野(090-1813-7067)

次回のご案内

次回開催は10月20日(木)です

主催

医療・医薬品情報研究会



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