アイルランドのアラガンは今月、バイオ企業3社の買収を発表した。14日に米ビータイ・ファーマシューティカルズを6億3900万ドル(約644億円)、20日には米トビラ・セラピューティクスを16億9500万ドル(約1700億円)、アカーナ・セラピューティクスを5000万ドル(約50億円)で買収を決めた。ビータイは皮膚科領域の開発パイプラインを保有し、トビラとアカーナは肝疾患領域で特に治療薬が存在せず患者数が多い非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の薬剤開発に強く、重点疾患領域を強化した。
ビータイは、皮膚科領域のスペシャリティファーマで、乾癬を対象としたRORγt阻害剤の「VTP-43472」が第II相、アトピー性皮膚炎を対象としたLXRβ作動薬「VTP-38543」が前期第II相と開発中。また、同領域で化合物探索のプラットフォーム技術を保有している。開発パイプラインの強化だけではなく、難易度の高い標的に対する新薬開発を推進できるとした。
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