
ロート製薬は、漢方ブランド「和漢箋(わかんせん)」から、満量処方の芍薬甘草湯が筋肉の緊張をほぐし、痛くてつらい足や指のつり・こむらがえりの症状を鎮める「ツラレス」(第2類医薬品)と、加味帰脾湯が自律神経に働きかけてイライラや緊張を鎮め、不眠を改善する「ユクリズム」(第2類医薬品)を新発売した。働く女性や多忙に過ごす女性が増えた現代社会では、様々な症状に悩みながら我慢したり、様子を見ながら仕事をしている人も多い。同社では「ツラレス」「ユクリズム」を、こうした“女性の悩みに応える新シリーズ”と位置づけ、つらい症状を漢方薬で改善できることをTVCMやウェブ広告、新聞・雑誌等のメディアを通じて発信し、潜在ニーズに訴求していく。
同社が20~60歳の成人男女に行った調査(対象2万人、昨年11月実施)では、1年以内に「こむらがえり」の症状を起こした経験がある人は50.8%で、週1回以上発症する人が14.8%と、慢性的な悩みになっていることが分かった。また、週1回以上発症している人のうち、OTC医薬品の内服薬で対処している人は4.9%(直近1年以内に芍薬甘草湯を服用した人)にとどまるなど、内服薬で対処できることの認知度が低かった。
こむらがえりが発症する場面としては、運動中よりも「就寝中」「起床直後」「就寝前」が多いことから、日常生活で起こる身近な問題となっていることがうかがえる。また、起こる部位としては男女共に「ふくらはぎ」が最も多いが、女性は男性に比べ「足の指がつる」人が多いことも特徴的な結果であった。
足や指のつり、こむらがえりは急激な筋収縮によって起こり、主な原因は疲労や冷えのほか、ミネラルバランスや脱水、加齢など様々。新発売の「ツラレス」は、満量処方の芍薬甘草湯が急な筋肉の緊張をほぐし、痛みやこわばりを改善する。飲みやすい錠剤タイプで、痛くてつらい足や指のつり、こむらがえりの症状によく効く。
包装は48錠入りのパウチタイプ(税別希望小売価格900円)と、120錠入り紙箱(同2000円)の2タイプがあり、頻回に発症する人も続けやすいよう求めやすい手頃な価格設定とした。
一方、眠りが浅いなど睡眠に関する悩みも女性では結構あり、これが体の不調にもつながってくる。「ユクリズム」は、疲れやストレス・不安がたまって寝つきが悪い、ぐっすり眠れないといった人に適した加味帰脾湯の製剤で、弱った胃腸へも働きかけて、心と体の調子を整えるのが特徴。36錠入りのパウチタイプ(税別希望小売価格900円)と、168錠入り紙箱(同3500円)の2タイプがある。