
患者の人種や体重、肝臓や腎臓の機能を考慮して薬剤の製造が可能な3Dプリンター製剤製造技術を駆使することで、今後テーラーメイド医薬品による個別化医療が実現する可能性が、このほど大阪府豊中市内で開かれた第26回製剤機械技術学会で報告された。
「21世紀の成形技術 3Dプリンターによる錠剤の造形とその評価」をテーマに講演した槙野正氏(静岡県立大学薬学部)は、まず、昨年8月、米国のアプレシアが3Dプリンターによって製造した世界初の抗てんかん補助薬「スプリタム」(一般名:レベチラセラム)がFDAに承認されたことを紹介した。同剤は、3Dプリンターを使った製造過程により、最大1000mgの薬剤成分を錠剤として生成された薬剤で、2016年の販売開始を予定している。
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