◆つい最近、人工知能(AI)で新聞記事を書くことを試みた“記事”を目にした。気温や降水確率など約20項目の天気予報データを読み込ませた「ロボット記者」に天気予報の原稿を書かせるというもの
◆厚生労働省は、保健医療分野でAIの活用を推進するための懇談会を設置し、先月12日に初会合を開いた。今後、AIの利活用が広がっていく可能性がある分野・領域として癌のゲノム医療、疾病のバイオマーカー探索などのほか、「薬剤業務系(鑑査等)」も挙がった
◆将来的には、多くの業務がAIに取って代わられると言われている。薬剤師の業務も例外ではなく、薬局ビジョンのキーワードの一つ“対物業務から対人業務へ”は、よりスピード感を持って進める必要がある
◆専門家の間では、高度なコミュニケーション能力を要する仕事は、人工知能に置き換わりにくいとされている。薬局を訪れた人の様子や症状をもとに市販薬を選ぶといった業務は、まさにそれだ。薬剤師法第一条の原点に立ち返り、業務の本質を考えてほしい。
人工知能にできないことを
2017年02月03日 (金)
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