◆“かぜ”に抗菌薬を投与しない適正使用が国を挙げて始まろうとしている。厚生労働省が検討中の抗菌薬適正使用の手引きでは“かぜ”を含めた急性気道感染症は原因微生物の約9割がウイルスとし、抗菌薬投与を行わないことを推奨した
◆根拠に乏しい過剰な医療を見直す米国のキャンペーン「賢明な選択」が日本でも始まった。400以上の無駄な医療リストを参考にし、患者に本当に役立つ医療を選択することを呼びかけるもので、その中でも米国感染症学会は上気道感染症に対する抗菌薬の処方を避けるよう提言している
◆かぜに抗菌薬という行動は患者側が求めている要素も大きい。医療機関を受診して、薬をもらわずに帰れないという考えはなかったか、患者側も意識を改める必要がある
◆その時、日頃、地域住民がよく足を運ぶドラッグストアや薬局で、かぜに抗菌薬は必要ないという啓発ポスター掲示やチラシ配布は、目にする機会が多いだけに有効な取り組みとなる。国の指針やキャンペーンを支える地域からの後方支援でアピールしたい。
「かぜ」に投与しない
2017年02月08日 (水)
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