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医療衛生用品業界の健全な発展を

2017年2月24日 (金)

 東京医療用品卸商協同組合が主催する「東京医療衛生用品フェア」が記念すべき100回目を迎えた。セルフメディケーション関連の商品を長年にわたって市場に安定供給し続けてきた同組合所属の各企業の総力を結集した提案型フェアであり、今回は“快適生活の情報発信基地”をテーマに掲げ、東京都や東京都中小企業振興公社の後援を得て23、24の両日、都立産業貿易センター台東館で開催されている。

 同フェアでは、生活者の関心が最も高いといわれている五つのキーワード(「健康」「介護」「衛生」「環境」「快適」)を持つ商品が一堂に展示され、他の展示会等では得ることが難しい特異な商品情報を提供している。加えて同組合所属の各企業が扱う医療衛生用品は、世界でもトップレベルの商品といえる。そのため、毎回、フェアへは熱い視線が向けられており、薬局・薬店などの来場者数も、近年は1200~1300人という状況が続いている。

 フェアの内容に関しては、様々な企画やイベント等が用意されており、商品情報の提供をはじめ“快適生活の情報発信基地”の役割を十二分に果たしている。来場者の高い期待に存分に応えている展示会といえよう。100回目となる今回も、▽スマイルケア食・健康食品の試飲試食会と商品展示▽インバウンドマーケティング関連提案▽シニアライフ関連商材――など、注目すべきコーナーが数多く設置された。

 振り返ってみると、第1回のフェアが開催されたのは1967(昭和42)年。基本的に年2回の開催を続けてきており、その歴史は50年という長期間に及ぶ。今回のフェアでは、これまでの足跡や歴史を振り返る特設コーナーを設置し、感謝の気持ちを表す特典を設けた。主催者および出展者と来場者が共に作り上げ、100回を数えるにまで至った「東京医療衛生用品フェア」。これまでの歩みには、心から敬意を表したい。

 一方、医療衛生用品業界を取り巻く環境には厳しい面があるのも事実だ。国内経済は個人消費マインドの停滞が続き、インバウンド関連商品の売上にも陰りが見え始めており、同組合所属の各企業も売上確保に苦慮している現状があるという。また、最大の得意先であるドラッグストア業界について同組合の岡本正敏理事長は、「インターネット販売業者との競争がますます激化し、われわれの業界への値下げ等の要望が現実のものとなっている」ことを指摘する。

 様々な課題が山積し難問に直面している中では、同組合所属の各企業がメーカー等との連携を強固にし、力を合わせて存続に向かって努力していくことが必要だ。そうした姿勢などは、「東京医療衛生用品フェア」で示すこともできる。業界および各企業の存続に向けて尽くす力は、100回という区切りを迎えたフェアが、次の150回、200回へと向かって前進していく力にもなるだろう。




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