PharnesIII-MX‐処方薬とOTCの相互作用チェック機能
パナソニックヘルスケアの保険薬局用電子薬歴システム「Pharnes(ファーネス)III-MX」に、“処方薬とOTC医薬品の相互作用チェック機能”が新たに追加された。OTC医薬品を含めた患者情報の一元管理で、患者満足度向上などにつなげると共に、かかりつけ薬剤師・健康サポート薬局を志向する上で、大きな力になるシステムだといえよう。
今回追加された“処方薬とOTC医薬品の相互作用チェック機能”は、単なる過誤防止のチェック機能ではない。患者の薬局に対する満足度向上にも結び付く機能だ。
同社は、「患者さん目線に立った場合、薬剤師が相互作用に関して言及することで、患者は『きちんと自分のことを見てくれている』という印象を持つ。その結果、薬剤師に対する信頼度が増す。特に、処方薬でないOTC医薬品の相互作用であればなおさら。薬剤師や薬局に対する満足度・信頼度が向上すれば再来局につながり、さらにその先には“かかりつけ”がある」とし、「患者が、かかりつけ薬剤師・薬局を選ぶ際には、信頼の持てる薬剤師や薬局を指名すると思う。その足がかり的なものとして、この機能を活用していただきたい」と強調する。
また同社が「PharnesIII-MX」のオプションとして1月31日に発売したのが「お知らせメールソフト」。服薬情報等提供料(20点)の算定をサポートするソフトだ。
薬局では日々、DSU(医薬品安全対策情報)や新たな副作用情報を入手しているが、患者への情報伝達手段に悩む薬局も多い。このソフトを用いれば、患者の次回来局を待たずして情報を伝えたい患者全員に一斉送信が可能。薬局作業負担の大幅な削減に寄与する。
さらに同社が今春に発売を予定しているのが「POCT連携ソフト」だ。POCTとは、“臨床現場即時検査”のことで、「PharnesIII-MX」とロシュ・ダイアグノスティックス製の検査機器「コバスb101」を連携させるソフト。POCTは既に大手ドラッグストアをはじめ、全国の薬局に普及し始めている。
検査は指先などから得た血液を用いて行い、検査データが自動で電子薬歴に送信される。「PharnesIII-MX」では、検査結果を時系列で分かりやすくグラフ表示できるほか、患者に対する説明用の資料として印刷することも可能である。
パナソニック ヘルスケア
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