◆マラリアの原因となるマラリア原虫に対し、最も広く普及し効果的な薬剤であるアルテミシニンの耐性原虫が、これまで東南アジアでの報告があったものの、今回、アフリカでも出現した
◆中国の江蘇省寄生虫病予防研究所とサウジアラビアのキングアブドラエ工科大学、日本の長崎大学熱帯医学研究所の共同研究グループが、2月22日に報告したものだ
◆耐性原虫の発見は、赤道ギニアに住む中国人移住労働者のアルテミシニンによるマラリア治療の失敗によるもの。そのマラリア原虫は、他のアフリカマラリア原虫よりもアルテミシニンに対する感受性が低く、アルテミシニン耐性に関与することが知られている遺伝子に独特の突然変異があること、さらにこの耐性原虫は地域特異的で、他の大陸から持ち込まれていないアフリカ由来のものだという
◆今回の発見の与える影響は非常に大きく、特にマラリアコントロールと撲滅のためにアルテミシニンを使用しているアフリカ諸国には大問題だ。この耐性原虫が拡大しないことを願うばかりだ。
アフリカで「アルテミシニン耐性原虫」発見
2017年03月24日 (金)
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