◆お酒に関する様々なデータを見ると、「わが国のアルコール消費量」は、ピーク時の1996年度(966万kL)に比べて2014年度は約1割減少した。その要因は、高齢者の増加と考察されている
◆96年と12年とで比較した未成年者の飲酒は、12年では中学生・高校生の男女とも96年に比べて3分の1~4分の1程度低下。学校薬剤師の活躍がこの数字に寄与していればうれしい限りだ
◆その一方で、OECDの「日本では、最も飲酒が多い20%の人々が全てのアルコール消費量の70%近くを消費している」という報告(15年)がある。多量に飲酒している人の割合は男女とも改善せず、相対的に女性の健康障害対策の重要さが増している
◆アルコール依存症は全国で109万人、その予備軍も294万人に上る。不適切な飲酒は、本人の健康障害だけでなく、家庭内暴力や飲酒運転などの社会現象を引き起こす。アルコール依存症は、社会の誤解と偏見で早期治療が遅れがちであるが、正しい知識の啓発も薬剤師の職能の一つと認識したい。
アルコール依存症予備軍は294万人
2017年03月29日 (水)
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