◆フルマラソンでは“2時間切り”という偉業に人類があと一歩と迫った。競馬では、天皇賞・春のG1長距離レースでキタサンブラックが驚異的なレコードタイムを打ち立てた。どんな競技であれ、高速化が進む
◆新薬開発に挑む製薬業界も同様。以前は長期にわたって一つの薬剤を開発する意味から長距離走だったかもしれない。しかし癌領域を中心に、患者アクセスを迅速化する目的から、治験データで有効性・安全性が示されれば、開発薬を早期承認する流れに変わった
◆新薬開発はただでさえ、完走率激低の過酷なレース。そこに長距離走ではなく、スピードで押していく中距離走の走法が求められる
◆粘り強く長距離が得意な国内製薬企業だが、ペースを守ったがあまり先頭集団から出遅れ、給水もない急坂でレースを続けるかやめるかの意思決定に迷う。その一方で世界の製薬大手は常識破りの走法でそのタイム、さらにはゴールまでの距離をも縮める。高速化に対応したレースプランの組み立て、時には第2集団から飛び出す勇気も必要だ。
高速化する新薬開発に対応を
2017年05月10日 (水)
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