◆治験コーディネーター(CRC)の人材不足が顕在化している。世界一とも言われる日本の治験データ品質。それを支えるのは最前線で働くCRCによるところが大きいが、現場の負担は増す一方だ
◆日本臨床薬理学会の認定CRC数は増加しているものの、5年間の認定期間後に更新を行っていないという人たちが増えた。CRCを途中で挫折する人もいれば、人材不足だから入社後5年のうちにCRCからマネジメント職に昇進するケースもある。実働CRC数は減っている
◆厳しい労働環境も理由の一つだ。増える業務量を勤務時間内にこなすのが難しい。そこに政府の働き方改革が逆に負担となり、残業できずに休日出勤での対応に迫られているという。大半が女性で占める職種でも家庭と仕事のバランスを築くことも叶わない
◆「医療機関内でも看護師に比べて評価が低く、将来のキャリアパスも描けない」との悲観もある。彼女たちがいなくなったら、誰が新薬を世に届けるというのか。この業界は、CRCへの敬意が足りない。
治験コーディネーターへの敬意
2017年07月28日 (金)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
企画
寄稿