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【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】わきの田薬局(パナソニックヘルスケア)

2017年07月31日 (月)

開発が進む地域の中で住民に寄り添った業務を展開

 (有)ホウライが運営する「わきの田薬局」(新潟県上越市)は、北陸新幹線の上越妙高駅西口から徒歩3分ほどの場所に立地している。北陸新幹線の開通に伴い、現在、駅周辺の開発が進んでおり、同薬局の周辺にも、従来からの居住者に加え、新たに転入してきた人など、高齢者からファミリー層や子育て層まで非常に幅広い世代が生活している。そうした中で、地域住民に寄り添った薬局・薬剤師として日々の業務に臨んでいる同薬局だが、周辺地域の開発の進展に比例するように、応需する処方せん枚数も増加の一途を辿っている。業務の効率化という観点から、パナソニック ヘルスケアの保険薬局用電子薬歴システム「PharnesIII-MX」は欠かせない存在となっている。

増加する処方箋応需枚数

保倉氏(左)

保倉氏(左)

 わきの田薬局は、隣接する「みやざわクリニック」(内科・胃腸内科・乳腺外科・肛門外科)と共に2016年4月末に開設された。同薬局で管理薬剤師を務める保倉典子氏によれば、「西口側で初めての医療機関として、当薬局とクリニックがオープンするということで、近隣住民の方々からは“歩いてこられる”などと歓迎されている。われわれとしても非常にやりがいを感じて、日々の業務にあたっている」という。現在のスタッフ構成は、常勤の薬剤師1人に非常勤(複数店舗を兼務)2人、常勤事務1人という体制だ。なお、開設者のホウライは、新潟県の妙高市、上越市、糸魚川市に12の薬局を展開。「今後、薬局では人と人とのコミュニケーションがより重要になってくる。それに対応していくためにも最新の機器、より優れた機能、情報を持つシステムの導入は必須である」(開設者)という。

上越妙高駅から徒歩3分に立地する「わきの田薬局」

上越妙高駅から徒歩3分に立地する「わきの田薬局」

 わきの田薬局の1日あたりの処方箋応需枚数は平均で約40枚。隣接するクリニックからの処方箋がメインだが、広域な県立病院など他の医療機関からの処方箋も増えつつある。保倉氏は、「最初はゼロからのスタートだったが、開発が進む周辺の状況を勘案すると、今後、処方箋枚数は増えていくことが見込まれる。実際に開局以来、処方箋枚数は毎月増加している」と語る。

業務効率化に貢献する機能

開局と同時に「PharnesIII-MX」を導入

開局と同時に「PharnesIII-MX」を導入

 開局以来、応需する処方箋枚数が増加傾向にある中、わきの田薬局では業務の効率化は必須といえる。そこで大きく貢献しているのが、開局と同時に導入した「PharnesIII-MX」だ。

 「PharnesIII-MX」の特徴の一つに、患者の薬歴表紙、鑑査情報、過去薬歴などを一覧で表示できるという機能がある。保倉氏もこの点は高く評価しており、「必要な情報を一画面で確認できる点は非常に有用」とする。

 今回薬歴と過去4回分の調剤内容や指導内容を横並びで表示できる点に関しても、「過去薬歴と比較して変わった部分は色分けされるので、視覚的にも分かりやすく、チェックや確認が容易に行えたり、服薬指導に役立てたりできる」と、その有用性を指摘する。

 また、「PharnesIII-MX」は充実したデータベースも特徴で、医薬品の添付文書、OTC医薬品の添付文書のデータベースなどが標準搭載されている。保倉氏は、「医薬品の添付文書だけでなく、OTC医薬品の添付文書もあるので、処方薬とOTC医薬品の飲み合わせの確認といった面で非常に役に立っている」とする。薬剤ごとに重大な副作用とその初期症状を確認できるデータベースも搭載されており、「薬剤ごとの重大な副作用や初期症状に特化したデータベースで、服薬指導時によく活用している。また薬歴入力に利用することもでき、業務を進める上で非常に助かっている」(保倉氏)という。

 保倉氏は、「当薬局は新患率が高く、初回アンケートを取るケースが多い。その際に、記載が必要な事項をもれなく薬歴に記録していくことができる。また自分仕様の服薬指導文書も簡単に作ることが可能」とし、「こうした機能によって入力作業の効率化が実現し、患者さんとの対面での相談対応や指導に、より多くの時間を割けるようになった。投薬の際にカウンターで向かい合い、比較的ゆっくりと時間をかけて話をすることができたり、患者さん側からの相談にも丁寧かつ適切に応じられるようになっている」と強調する。

 周辺地域の開発により成長していく街と相まって、今後もわきの田薬局には様々な層の患者の来局が見込まれる。そして、その対応内容も多岐にわたっていくことが予想される。保倉氏は、「様々な患者さんが来局される中、その患者さんの状態に応じ、全てに対応していけるということが、“かかりつけ”であるということだと思っている」と指摘。

 「例えば、医師が休みの時でもOTC医薬品やサプリメントの相談に乗る、いろいろな健康相談などにおいて的確にアドバイスをする等、こうした対応もしていくことが必要」とし、「病気になる前の健康増進の部分での知識も含め、患者さんに寄り添える薬剤師・薬局が、真の“かかりつけ薬剤師・薬局”であると思う」と結んだ。

わきの田薬局(パナソニックヘルスケア)
http://www.panasonic-healthcare.com/jp/medicom/



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