国立がん研究センターは2日、厚生労働省の国立研究開発法人審議会高度専門医療研究評価部会に、2016年度の業務実績の自己評価を提出した。8評価項目のうち、「担当領域の特性を踏まえた戦略的かつ重点的な研究・開発の推進」など3項目に5段階評価で最高の「S」をつけた。
担当領域の特性を踏まえた戦略的かつ重点的な研究・開発の推進については、肝臓癌300例のゲノム情報を解読したほか、日本人の肺腺癌の半数を占めるEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌について、罹患しやすさを決める遺伝子領域を発見し、肺腺癌のかかりやすさに遺伝要因が関係することを明らかにした。また、進行したRET肺癌の患者に対して分子標的治療薬「バンダデニブ」が有効であることを世界で初めて示したことなどから、最も高い「S」評価をつけた。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。