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新人研修中の自殺

2017年08月16日 (水)

◆思い起こせば学生時代は2カ月も夏休みがあった。自由なモラトリアム期間を過ごした学生たちは、社会人になったときに今までの生活環境とのギャップに直面する。誰しもが通る新社会人共通の悩みであろう。それを解消するための新人研修で自殺者を出すとはいかがなものか
◆ゼリア新薬にMRとして入社した男性が、新人研修中に自殺し、労災認定された。ゼリアが研修を委託した人材育成会社「ビジネスグランドワークス」の研修で強い心理的負荷があり、男性は精神疾患を発症したという
◆ゼリアが研修の内容を把握していた場合は、このような研修を自社の社員が受けるのを容認していたことになり、把握していなかった場合は、人事の管理体制に疑問が生じる。いずれにせよゼリアの対応が求められている
◆多職種連携など、医療を取り巻く環境が変化している中で、MRの役割も多様化している。自殺者を出すのは論外として、心理的負担を強いる“精神論”で、医療人として成長できるほどMRという職業は単純ではないはずだ。



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