◆日本の治験を語る場合、必ず言われてきたのが、牛丼のキャッチコピーのような「遅い・高い・悪い」である。そんな話は、耳にタコができているという人も多いことだろう
◆講演会やセミナーに行くと、このコピーを挙げて「グローバル治験で相手にされない」「アジアの国々が猛追している」と危機感が示される。「では、どうすべきか」という部分が重要なのだが、提言が実行に移されることは少ない。治験を行う医療機関、特に医師が動かない限り状況は変わらないからだ
◆こうした状況で、国立大学6病院が結束して立ち上げた「大学病院臨床試験アライアンス」が話題になったのも、実施医療機関側が問題意識を持ち、具体的行動に乗り出したからだろう。そこにこそアライアンスが設立された意義があると考える
◆高い実績を持つ国立大学病院という括りに関しては、様々な見方があるかもしれない。だが、本当に国際共同治験に参画できるか否かは、これからの行方を見守るしかない。従来の連携では、なかなか実績が上がらなかった。今度こそ、結果を出す取り組みを期待したい。
「大学病院臨床試験アライアンス」に期待
2006年06月23日 (金)
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