◆続々と発表されている上場企業の中間決算。製薬各社も大手・準大手が中間決算を発表したが、円高で苦戦した昨年同期と異なり、今回は海外での成長が際立っている
◆医療用医薬品の海外比率で約70%を占める武田薬品は、全地域で増収となったが特に米国で躍進した。エーザイも全地域で増収だが、米国は微増にとどまり、中国とアジアでの躍進が目立つ
◆準大手では塩野義製薬が抗HIV薬「テビケイ」「トリーメク」などの海外ロイヤリティ収入で45%増と大幅に拡大。田辺三菱製薬は米国で8月に上市した筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」が売上収益に早速貢献している。大日本住友製薬は特許切れが近づいてはいるが、抗精神病薬「ラツーダ」を筆頭に北米で業績を拡大している
◆気がかりなのが第一三共の米国疼痛事業だ。制吐剤配合鎮痛剤「CL-108」の米国販売契約を解除したことで減損損失を計上した。蔓延するオピオイド乱用の問題で市場環境も厳しさを増しており、事業の再構築を図っているところだ。
際立つ海外での成長
2017年11月06日 (月)
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