政府は3日、「2017年秋の褒章」を発令した。主な受章者は次の各氏。
〈文部科学省関係〉
◇紫綬褒章
橋田充(京都大学名誉教授、65歳):生物系薬学分野で、薬物の体内動態を精密に制御することにより、治療の最適化を図るドラッグデリバリーシステム(DDS)という医薬品開発の概念や技術体系を構築し、新しい研究領域を確立するなどの業績を挙げた。
宮脇敦史(理化学研究所脳科学総合研究センターチームリーダー、55歳):バイオイメージング分野で、蛍光蛋白質を駆使し、生体内で働く細胞や分子を可視化する革新的なバイオイメージング技術を数多く開発し、細胞機能の解明や医薬品開発等の分野の研究を大きく進展させるなどの業績を挙げた。
貝淵弘三(名古屋大学教授、62歳):生化学・細胞生物学分野で、低分子量GTP結合蛋白質Rhoの作用機構や活性制御機構を明らかにし、細胞の収縮、運動、極性形成の制御機構や神経細胞の軸索の極性形成機構を解明するなどの業績を挙げた。
〈厚生労働省関係〉
◇藍綬褒章
太田裕史(68歳):元日本医薬品卸売業連合会副会長
植竹強(80歳):日本医療機器工業会副理事長
【お詫びと訂正】
記事初出時、「2016年秋の褒章」とあったのは、「2017年秋の褒章」の誤りでした。お詫びして訂正します。