武田薬品は、百貨店事業大手「高島屋」に対し、子会社「武田薬品不動産」が所有する東京武田ビル(現東京本社)と、東京都中央区日本橋2丁目にある武田新江戸橋ビルの土地と建物を譲渡すると発表した。譲渡額は495億円で、譲渡によって発生する固定資産売却益の約390億円を2018年度下期に計上する予定。「遊休資産の現金化と収益力の向上に伴う成長への投資」を中期的な優先事項である「利益率の向上」に向けた施策の一つとして位置づけている。土地と建物の引き渡しは19年3月末に行う予定。
東京武田ビルは、東京における事業活動の多様化と業務量の増加に対応するため、1966年に東京支社・東京営業所として竣工した。84年には機能を拡大して東京本社となった。現在、東京都中央区日本橋本町に新東京武田ビル(仮称)を15年2月に着工、建設中であり、来年春の竣工後には、現在の東京本社に代わる新たな東京本社として新ビルを使用する予定だ。