協和発酵キリンは22日に開催した取締役会で、花井陳雄社長CEOが代表取締役会長CEO、宮本昌志取締役常務執行役員経営戦略企画部長を代表取締役社長COOに昇格する人事を内定した。会長と社長のツートップ体制で始動する。河合弘行代表取締役副社長執行役員は退任する予定。来年3月に開催予定の定時株主総会、株主総会終了後の取締役会で正式に決定する。
同社では今回の社長交代について、「協和発酵キリン発足10年となる2018年は、抗FGF23抗体『ブロスマブ』の欧米販売開始などグローバル・スペシャリティファーマとして新たなステージに踏み出す大きな節目の年となり、経営体制をより一層強固なものとし、今後のさらなる飛躍を目指すため」としている。
宮本氏は1959年7月生まれの58歳。85年3月に東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了、98年4月に薬学博士号を取得している。85年4月にキリンビール入社、97年3月に同社医薬事業本部医薬探索研究所研究企画担当、医薬カンパニー企画部、経営企画部と企画畑を歩み、2011年1月に協和発酵キリン信頼性保証本部薬事部マネジャー、同年4月に信頼性保証本部薬事部長、12年3月に執行役員信頼性保証本部薬事部長、15年4月執行役員製品ポートフォリオ戦略部長、今年3月に取締役常務執行役員に昇格し、4月から経営戦略企画部長を務めていた。