
偽造品が見つかった「ハーボニー配合錠」。左が正規品(ひし形でだいだい色の錠剤)、右が偽造品(だ円形の薄紫の錠剤等)
今年は、2025年の地域包括ケアシステム構築を目指した18年度診療報酬改定・薬価制度改革をめぐる議論の1年だったが、1月にC型肝炎治療薬の偽造品問題が起こり、波乱の幕開けとなった。その後も薬業界では、臨床研究のデータ改ざん、製薬企業によるカルテの無断閲覧、大手調剤チェーンの付け替え請求など不祥事が次々と明らかになった。診療報酬改定・薬価制度改革では苦しい財政状況を反映して、かなり厳しい内容になるなど、業界の将来を占う意味でも重要な年となった。恒例の薬業界10大ニュースを選んでみた。
- 「ハーボニー」で偽造品‐再発防止へ関係者が連携
- 薬価制度の抜本改革決まる‐新薬創出等加算縮小に反発大きく
- “対物から対人”さらに推進‐調剤報酬改定、抜本的見直し第2弾
- 敷地内薬局が事実上解禁‐反対も複数が開設・誘致計画
- 不正請求、調剤チェーンで相次ぐ‐自主点検の信頼性に疑問符
- 臨床研究法が成立‐「特定臨床研究」を規制
- 長期収載品の譲渡が加速‐新薬への集中を急ぐ
- バイエル薬品がカルテ無断閲覧‐副作用も期間内に報告せず
- Dgsも“健康サポート”実践を‐日本チェーンドラッグストア協会が次世代ビジョン
- 抗菌薬適正使用が大きく前進‐ASTの活動が拡大も
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