日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が主催する第18回「JAPANドラッグストアショー」が3月16日~18日の3日間、千葉市の幕張メッセで開催される。同ショーは、ドラッグストア業界が総力を挙げ、セルフメディケーションを支える様々な商品や情報・システムなどが一堂に集まる“健康と美容”に関する国内最大級の専門展示会。近年の開催では、毎回約12万人以上を集める一大イベントとして定着している。
今回の実行委員長は富山浩樹氏(サツドラホールディングス社長)が担当。テーマには、「人に、地域につながるドラッグストア―くらしを豊かにするセルフメディケーション」を掲げた。テーマにも盛り込まれた“セルフメディケーション”の啓発・推進は、同ショーの第1回開催から続けてきており、今後も歩みを止めることなく、業界が一丸となって邁進していくとの思いも込められている。
毎回見どころが多い同ショーだが、今回は、▽ヘルスケア▽ビューティケア▽健康食品・介護食品▽ライフケア▽フーズ&ドリンク▽ホームケア▽ペットケア▽フランチャイズ・ビジネスパートナー▽エンジョイライフ▽ステーショナリー&OAグッズ▽ストア&ファーマシーソリューション▽韓国▽出版・その他――の各出展ゾーンで展開。非常に多岐にわたり充実した出展ゾーンといえよう。
各出展ゾーンの中でも「ストア&ファーマシーソリューションゾーン」は注目の一つだ。同ゾーンは、従来のストアファシリティゾーン、調剤システムゾーンおよび前回(17回)新設したファーマシーソリューションゾーンを統合したもの。特にファーマシーソリューションゾーンは前回、非常に好評であり、ドラッグストアが調剤を取り込み、その機能を強化していくことが、健康の専門性につながるといった点をアピールするきっかけになったという。
薬剤師や医療関係者の関心も高かったファーマシーソリューションゾーンを、さらに進めた形といえるのが今回の「ストア&ファーマシーソリューションゾーン」だろう。「調剤にとどまらず、様々な機能がドラッグストア店舗の機能としてつながってくるのだということを表現したい」(富山実行委員長)との考えで、これはメインテーマの設定にもつながったものであるという。ぜひとも注目したいと思う。
人口減少や高齢化の進展が深刻化する中、JACDSでは昨年、「街の健康ハブステーション構想」を打ち出した。ドラッグストア業界の規模は百貨店を超え、街や地域におけるドラッグストアの存在はますます大きく、期待される役割や機能も多岐にわたってきている。セルフメディケーションの啓発・推進をはじめ、今後のドラッグストアが担っていく様々な役割や機能が明確に、そして力強く示されるショーとなることを期待したい。