文部科学省の「薬学実務実習に関する連絡会議」は2月28日、今年5月にスタートする2018年度実務実習第I期から、ほぼ全ての大学で改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習を想定した「トライアル」を実施するための準備が整っている状況を確認した。19年2月から新たな実習が始まるため、本格導入を円滑に行う上で、18年度のトライアル実習は重要な位置づけとなるが、全国8ブロックを対象に薬学教育協議会が行ったアンケート調査では、地区によって濃淡はあるものの、原則として「全ての施設でトライアルを実施する予定」との回答を得た。
文科省が昨年11月の同連絡会議で公表した、トライアル実習の実施状況に関する調査では、74大学のうち、トライアルの試行を行っている大学は32校(43.2%)にとどまっており、大学側の積極的な姿勢が見られなかったが、薬学教育協議会がこの日の会議に提示した調査結果では、ほぼ全ての地区で実務実習実施計画書や新たな評価基準を用いてトライアルを行う予定であることが分かった。
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