帝人ファーマと佐藤製薬は27日、活性型ビタミンD3尋常性乾癬治療剤「ボンアルファハイ」(一般名:タカルシトール)のローション剤を発売した。これまで軟膏剤があったが、乾癬皮疹が発症しやすい頭髪部や広範囲の皮疹に対し塗りやすくした。
製品名は「ボンアルファハイローション20μg/g」。薬価は1g284・4円。他の外用療法で十分な効果が認められない皮疹、難治性の皮疹に用いる。
このほかには低用量の2μg/g製剤(軟膏、ローション、クリーム)の「ボンアルファ」があり、高用量のローション剤が加わることで、治療の進捗によって増量、減量、部位による使い分けの幅が広がることになる。
20μg/g製剤も合わせた2005年度売上高は両社で24億円(薬価ベース)で、最近はほぼ横ばいで推移してきた。今回の新ローション剤の売り上げは、304年後に約8億円(同)を見込んでいる。
同社は今年度に3製品の上市を計画しており、今回はその一つ目の製品。