財務省の財政制度等審議会財政制度分科会は11日、社会保障改革に向けた議論を開始した。高齢化の進展により、現役世代の支え手が減少し、医療の高度化・高額化が進むと予測。医療費の適正化に向け、地域別の診療報酬を設定することを求め、調剤業務の需要に見合わない薬剤師や薬局数が増えた場合、調剤技術料を引き下げる活用例を提示。かかりつけ薬局に患者を誘導するため定額負担に差を付けたり、費用対効果が悪い新薬の保険収載見送りなどを提言した。
同分科会は、社会保障制度改革について、高齢化の進展と現役世代の支え手減少、医療の高度化・高額化という社会構造の変化を指摘した上で、持続可能性を踏まえた保険給付範囲とし、保険給付を効率的に提供する方向性を示した。
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