◆薬局での検体測定室の取り組みに医療経済効果があるとした研究成果を筑波大のグループが発表した。検体測定室でHbA1cを測ると、測定しなかった場合より約5万円少ない費用で健康寿命を延ばせることが示され、糖尿病の早期発見に検体測定室はリーズナブルとの結果だった
◆これまで検体測定室の取り組みは、薬局が地域の健康づくりに貢献するための大きなツールになると期待されていながら、なかなか普及が進んでこなかった。手続きやスペースの問題、医師会との関係など様々な壁もあるが、一方で有用性のエビデンスが十分でないという指摘もあった
◆今回の研究成果も糖尿病予防の根拠には十分でないが、早期発見には費用対効果が高く、計算上は健康寿命を延ばす効果が得られた。この一歩は大きく、薬剤師に自信を与えてくれる結果だ
◆今後も取り組みを広げ、より大きなエビデンスへと積み上げていく必要がある。それができるのは薬局薬剤師のはず。これまで以上にアウトカムを重視した検体測定室の取り組みに期待したい。
検体測定室の取り組みに期待
2018年05月02日 (水)
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