厚生労働省の「がん対策推進協議会」は27日、今年3月に閣議決定された「第3期がん対策推進基本計画」の目標達成に向け、新たなメンバーで検討をスタートさせた。会長には静岡県立静岡がんセンターの山口建総長を選出。2022年度までのロードマップに従い、受動喫煙対策の推進や癌患者の就労支援、癌研究10カ年戦略の見直しに今年度から着手することなどを確認した。当面は、第3期計画の中間評価の指標設定についてメリハリを付けた議論を行っていく予定。
協議会であいさつに立った加藤勝信厚労相は、第3期計画に言及し、望まない受動喫煙をなくすための健康増進法の改正案を国会で審議中であることなどを報告した上で、「癌患者が治療と仕事の両立をどう進めていくか就労支援の取り組みも進めていきたい」と強調し、「基本計画の達成状況、新たに取り組むべき課題について積極的に議論していただき、癌対策のさらなる充実を図っていきたい」と語った。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。