手術用製品世界最大手「メドライン」の日本法人「メドライン・ジャパン合同会社」は、日本市場の売上シェア45%を占有する手術用手袋など手術用製品を軸に、昨年売上高が100億円を突破した。手術に必要になるディスポーザル製品を術式ごとにまとめた「手術準備キット」も20%を超える成長を遂げ、3月には愛知県春日井市にある自社工場を拡張し、キット生産能力を従来の2倍に増強した。長谷川智裕社長は、本紙のインタビューに応じ、「今後は医療機関の支援のみならず、地域医療の中で製品を提供できるようにしたい」と述べ、病院から地域にシフトした事業戦略を通じて、将来的には売上高500億円を目指す方針を明らかにした。
メドラインは、従業員数が1万8000人、世界90カ国で事業展開し、2017年売上高は102億ドルとなっている。急性期病院や手術センター、介護施設、在宅介護業者などに対して、35万点以上の製品を販売している。創業者による家族経営の非上場“プライベートカンパニー”として、この50年間で二桁成長を逃したのがわずか1年だけという高成長企業だ。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。